周囲がざわつくほどファッションがダサくても、逆に会うのが楽しみになってくるお友達の話

ママ友の気合の入れようが半端なく、毎回笑うのをこらえています。
10年来のママ友のグループがあり、年に数回子供を旦那さんに預けて、飲み会を開いています。日頃家事や育児、仕事などでみんなストレスがたまっているので、飲み会をとても楽しみにしています。
その中でママ友(A子さんとします)は、毎回毎回とんでもない格好で参加するのです。
ランチの時もそこそこ張り切ってくるのですが、飲み会になると張り切りぶりはマックス。
どこから買ってきたの??と聞きたくなるような格好で来て、しかも自信満々なのでビックリしています。
私たちはみんな苦笑いなのですが、その凄さは強烈で、隣に座っている人にはもちろんのこと、お店の店員さんまでざわつくレベルなんです。
初めての飲み会で着てきた洋服は、真っ赤なフリフリのブラウスに、細身の黒いパンツ、ウエストにはキャッツアイの三姉妹のような昔流行ったエルメスもどきのスカーフをまきつけ、靴が黄色のような黄土色のような厚底ブーツだったのです。
もう全てにおいてどこで仕入れたの??の謎だらけです。
そしてメイクもすごくて、つけまつげに濃いパープルのアイシャドウ、ケンタッキーとか巨大天ぷらでも丸かじりしたの?と言いたくなるような、テカテカのグロスで登場なんです。
そのくせ、髪は地味に1本結びで、なんでそこは手抜きなのかは謎です。
初めはみんな「張り切ってるねー!」とか言いながら、遠慮気味にコメントしていたのですが、A子があまりにも自信満々で、このブラウスは高かったのとか、女はメイクで変われるよね?とか勝ち誇っているので、もうおかしくておかしくていつのまにやら、A子はいじられキャラになってしまいました。
A子がトイレに立った途端、隣の席の会社員のグループが、「フラメンコの先生と生徒さんのグループか何かの集まりですか?」などと言うので、もう大爆笑。
別の友達が、「そうなんです」なんて答えるので、もう笑いがとまりませんでした。
別の飲み会では、娘から借りてきたというショートパンツにコンバースのハイカットで、足は生足、赤のTシャツにフリンジのついたジャケットを着ており、もう目が点でした。
近くのグループにコソコソ何か言われてるようだったので、耳を澄まして聞いていると、A子は
ヤングマン
と呼ばれていました。
毎回どんなファッションでくるのか、楽しみで仕方ないです。最初は一緒に行動するのが恥ずかしいと思っていましたが、A子の人間性は良いですし、なぜかここまでくるとブラボーと思うようになってきました。
A子以外、本当にみんな普通の格好です。A子の普段着は、ダサいけれど許容範囲なんです。どうして飲み会になるとこんなに張り切ってしまうのか、思い切って聞いてみたところ、
「飲み会は母親であることを忘れて1人の女になる場所なの。それに、素敵な人に会うチャンスかもしれないし、思い切った自分を見せてもいいじゃない。みんなもそうでしょう?それに、おしゃれってやっぱり楽しいのよ。みんなも、もっとおしゃれして楽しめばいいのに。」
と言われました…。誰か助けてください。